中国の映画館はどんな感じ??
中国は日本の隣国。
人種的にも似通っていますが、両者の文化は異なります。
今年の9月から住んでみて早2ヶ月が経とうとしていますが、わりと面白いのが
映画文化の違い
でした。

時間ぴったりにスタート
一番顕著な違いが、
中国では「上映時間ぴったり」に本編が始まること。

例えば「16時半上映開始」だったら本当に「16時半ぴったり」に始まります。
考えてみれば当たり前のことなのですが、日本の映画館は少しひねくれています。
日本の映画館では、上映時間に予告時間が含まれていますから。
日本で生活していたときは、広告が嫌でしょうがなく、映画館ごとの予告時間を分析したこともありました。
じゃあ、中国の映画館に全く広告はないのかというと、そいうわけではありません。
中国では「上映時間前」に広告を流します。
ただし、どれもこれも映画に関係ない広告で、予告編は一切流れません。
いやー良心的というか合理的ですよ。
鑑賞料金が変動する
中国の映画館では、鑑賞料金が変動します。
同じ映画を観るにしても、
どこで、何時にみるかによって値段が異なるのです。

その事情あってか、映画館の料金を比較できるアプリ「时光网」が普及しています。

このアプリを使うと、
「どの映画館で一番安く鑑賞できるのか?」を調査できるのです。
おそらく、価格決定権が映画館に任せられていて、規制から解き放たれているのでしょう。
映画館が儲かると思った価格で勝負できます。
ご存知の通り、日本では映画料金がほぼ固定。
- 映画の日
- レディースデー
など特別な日を除き、だいたい1,900円。
リバイバル上映を除き、新作はほぼ一定のレートです。
中国では自由に価格設定できるので、価格競争が起き、鑑賞料金が安くなる可能性が秘めています。
鑑賞料金が安い
そして、実際に鑑賞料金は安いです。
「30~50元」でみれますね。
1元16円で日本円換算すると、
480円〜800円ほど。
この価格設定は日本ではまずありえません。
エンドロールになったら明るくなる
中国では映画が終わってエンドロールが流れると、スクリーン全体が明るくなります。
そして、係員が入ってきて皆に退場を促します。
結果的に、エンドロールを最後までみる人の割合はすこぶる低いのです。
一方、日本はどうでしょう?
「エンドロールまで観たい人」がマジョリティーを占めていて、エンドロールになろうが中は暗いまま。
そして、大多数の鑑賞者が座り続け、エンドロールが切れるのを待つ文化です。
僕は日本滞在時であっても「エンドロールをみずに退出する習慣」を持っていたので、中国の文化は肌に合います。
ただ、よーく観察してみると、エンドロール中も座り続ける人もいて、エンドロール好きが一定数いるようです。
すべての映画に中国語字幕(北京語)
中国ではすべての映画に「中国語字幕」がついています。
ここでいう中国語とは公用語とされている普通語(北京語)。
外国映画はもちろんのこと、中国の映画にも中国語字幕がついています。
じつはこの字幕事情は映画に限ったことではなく、テレビドラマを含むすべての映像作品に字幕が入るのです。
中国では地方ごとに「北京語と全く異なる方言」が話されているので、中には「北京語が苦手」という方もいます。
そういう勉強中の人のためにも、中国語字幕を付けているのでしょう。
もちろん、この「丁重な字幕サポート」は僕のような外国人にとってもありがたいことです。
1人で来ているやつが少ない
中国では1人で映画を見る人が少ないです。
たまにおっさんが1人で来ますが、
だいたいカップルや友達同士。
日本より「お一人様」が少ない感じがします。
話しながら見るのが普通
複数人で来る人が多いためか、
中国では上映中の私語は普通です。
友達や恋人と語らいながら映画鑑賞するスタイルなのです。
そのため、1人で映画鑑賞すると、話し声が気になるかもしれません。
そういうときは、
誰も座らないであろう「端っこの席」を選ぶと良いでしょう。
スマホでチケットを買うと安い
中国ではスマホ電子決済が進んでいて、スマホでチケットを購入するのが通例。
電子決済を促進するためか、
スマホでチケットを購入すると安くなります!
受付でチケットを購入すると、80元するところが、スマホ経由なら40元になる映画館がありました。
スマホ決済にするだけで「50%OFF」!!
あまりにお得なので、スマホ決済は使えるようにしましょう。
ほとんど中国の映画
2ヶ月映画のラインナップを観測してきましたが、感覚値でいうと、
7~8割は中国現地の映画
ですね。

残りはハリウッド映画、日本のアニメ映画です。
ほとんどが中国の映画であるがゆえ、中国語レベルが低い僕がわかる映画は少ないです。
ハリウッド、日本映画のタイトル数が少なすぎて、新しい映画がでてもすぐに見終わります。
日本の映画館では、半分くらいがハリウッドの映画だったと記憶していますので、日本よりも現地の映画数が多いです。
当然のことですが、
中国で映画を楽しむためには、中国語の能力が必要です。
はい、以上、中国と日本の映画館は異なりますが、僕的には、
中国の映画館が好きです。
広告時間が上映時間に含まれず良心的ですし、料金も安い。
スマホでチケットも買えるのですこぶる便利。
中国語力が向上すれば、もっと中国の映画館ライフが楽しめそうです。
それでは!
Ken

映画館が好きでたまにいきます。