映画「バケモノの子」の評価
得点 | 78点 |
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ジャンル | キズナ、成長物語系 |
活用シーン | デートなどの娯楽。1人でしんみり鑑賞してもよい |
推奨鑑賞人数 | 1人または2人 |
映画「バケモノの子」のネタバレ・あらすじ
とある現代の渋谷。
9歳の少年「蓮」がブラブラと渋谷をぶらついていました。
彼はなんと家出少年。
両親が離婚し、母親側に預けられて育てられてきたのですが、その母親が亡くなり、親戚に面倒を見てもうことになりました。
が、それが嫌で飛び出してきたのです。
行くあてもなく、ただ警察の目をかいくぐり逃げる日々が続きました。
そんな中、人間界で弟子探しにうろついていたクマテツに出会います。
クマテツは犬のような野獣のようなバケモノで、赤い色をしているやつです。
クマテツは偶然、うずくまっている蓮を見かけ、
「弟子にならないか?」
と誘いますが、蓮はこれを拒否。
しかし、拒否した後に気になりだし、クマテツのあとを追ってみると、蓮は人間界ではないバケモノの世界にたどり着いてしまったのです。
そこには人がおらず、バケモノ達が暮らす世界がありました。
クマテツは再び蓮に弟子になるように言いますが、蓮はこれを拒否。
喧嘩などもします。
しかし、蓮にとっても行く場所がなく、クマテツのように強くなりたかったのでいやいや弟子になってみました。
弟子といっても、クマテツは教えるのがくそ下手なので、クマテツの一挙一投足をみて学ぶ日々が続きます。
そんな生活を続けて8年。
ついに蓮も、一人前の男になり、クマテツとも互角で戦えるぐらい強くなったのです。
彼はある日、偶然、バケモノ世界から人間の世界に戻る方法を見つけてしまいます。
学校には小学校以来通っていなかったので知識好奇心が旺盛で、図書館などに通い、本を読むことで勉強していました。
勉強するにつれて、普通の子供のような生活を送って見たいと思うようになり、大学受験をしたいと思うようになります。
その胸のうちをクマテツに告げたところ、クマテツは拒否。
8年間息子同然に蓮を育てたので手放したくなかったのです。
蓮はクマテツの反対を押し切り、人間界を戻っていったのですが、やはりクマテツが心配で戻ってきます。
その頃、クマテツはバケモノ界のトップになるための戦いをしている最中で、今にもやられそうでした。
そんなとき、一番弟子の蓮が、
「負けんな!」
とゲキを飛ばした後、復活。
見事、相手を倒すことに成功し、バケモノ界のトップに君臨することができたのです。
がしかし、です。
倒した相手の子供が激怒。
なんと、日本刀でクマテツを刺し、クマテツは倒れます。
なんと、この相手の子供は、蓮と同じようにバケモノに育てられた子供だったのです。
蓮と同じく心に闇を抱えており、その闇が暴走してしまっていたのでこのような悲劇が起こってしまいました。
この闇の暴走を止めるべく、蓮は人間界でこの闇を退治に出かけます。
この闇野郎は巨大なクジラの姿に変化し、非常に最強だったので蓮でも倒せませんでした。
そんな中、クマテツが剣に転生。
自分がバケモノ界のトップになったので、転生できるようになったみたいなのです。
勇気付けられた蓮は、闇のクジラ野郎を倒すことに成功。
こうして、巨大な闇は消え去り、人間界にも平和がやってきたのでしたとさ。
THE END
映画「バケモノの子」の感想
いい映画じゃないか、これ。
誰しも心に闇を抱えていて、それを埋めてくれるのは誰かの無償の愛なんだな。
蓮に愛を与えたクマテツ自身も孤独なやつでしたが、そのような狼のような人は、
誰かに愛を与えることによって成長するのかもしれません。
ただ、考えさせられたのは愛は心の隙間を埋めてくれる存在であるものの、それと同時にしらがみでもあるということです。
映画中で、蓮が大学受験をしたいときクマテツを気にかけてしまい、人間界で生きて行く決断ができませんでした。
それはおそらく、
クマテツへの愛があったから。
愛は心を満たしてくれるが、それは同時にしがらみでもあるということ。
このことを考えさせられた作品でした。なんだかポエムみたいなことを書いてキモくなっていますのでここらへんにしておきましょう。
それでは!
ken
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